「今日は泣いてないんだ」




急に後ろから話しかけられ「きゃ!」と小さく悲鳴をあげる



ゆっくりと振り返ると昨日みたいに少し笑ったたつまくんが立っていた



「あ!たつまくん!」



「なんで名前知ってんの?」


不思議そうな顔をしながら足元のボールでリフティングを始める



「タオルに書いてたよ!ありがとう!」



そう言ってタオルと傘を差し出す



「なるほどね」



リフティングをやめタオルと傘をあたしから受け取った彼は 名前は? と聞いてきた