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部活後、校舎3階の自動販売機の横でうずくまる真子を、大城は見つけた。
「おーい、まだ凹んでんのか?」
返事はない。
大城はパックのいちごミルクを買い、真子の頬にくっつけた。
ぺち。
「おーーーい、真子
いらないの?」
「いる」
素早く顔をあげて、いちごミルクを取り上げると、体育座りで膝に顔をうずめた。
「…ごめんな」
「普段、怒ったり注意したりする事のない翠先輩に言われたんだよ」
真子は、しかも大城と仲がいいなんて…と小声で付け加えた。
大城はポリポリと頭をかいた。
「悩んでても、どうしようもないじゃん、な、帰ろう」
「勝手にすれば」
どうやら、相当ご立腹のようだ。
「おう、そうさせてもらうよ」
大城はドタドタ足音をたてて帰ってしまった。
「明日から部活行きにくいな〜。
大城からもらったいちごミルクも、なんでか飲む気になれなかった。
