「よ、真子!」
「大城くん!」
翠先輩との時間を邪魔された真子は、大城 慧斗(おおき けいと)をギッと睨んだ。
「な…なんだよ…、機嫌悪いな」
「なんにもないって。」
大城は、中学校からの付き合いだ。
「真子が入るんなら」なんて言って、軽音楽部に入部した。
最近、笑う顔が可愛いとかなんとか、高校に入った途端モテ始めた。
それで、最近調子に乗っている。
真子は大城の腕を掴んで自分に引き寄せ、耳元で
「今、翠先輩と喋ってたのに邪魔しないでよ!
あと、翠先輩の前で呼び捨てにしないで!」
と、小声で言った。
すると、少し黙ったが、
「なんで?」
と、返してきた。
「勘違いされたら、…困る。」
翠先輩に、ましてや大城と付き合ってるなんて思われたら、終わりだ。
「誰がお前と付き合うかよ〜」
大城は腹を抱えて笑った。
「なっ、サイテー!!!!」
真子は大城の腹を思いっきり蹴りあげた。
「うおーーー!いてぇーーー!」
わざとらしく痛がる大城に、倍ムカつく。
「二人は、仲いいんだね」
この声は、翠先輩…
「違います!誰がこんな」
必死に否定する真子。
「犬猿の仲ってゆーの?
喧嘩するほど仲がいいんだよ。
でも、クラブであんまりうるさくしないでね?」
「翠先輩…すいません。」
「すいませーん。」
ああ
終わった
