結局、それからは何もなく四時間目が終了して那智は無事に昼飯にありつけた。
もしまた自分の体に何かが起きたら…と思うとすっかり授業に集中がてきずノートもろくに取れなかった。
「最悪だ……」
「なんか今日調子悪いなあ?大丈夫か、那智?」
「微妙……っておま!!食うの早ッ!!!」
「そうか?」
すでに空っぽの弁当箱を前にして、ケロリとした顔で言う山本。
那智は腕時計を確認する。
「まだ三分しか経ってねえのに…どんな口してんだよ」
「お?それ新しい時計?」
「おぁっ!?」
グイ、と腕を引っ張られて那智はイスから落ちそうになる。
山本が目をつけたのは、那智の手首に巻かれた時計。
「お前また腕時計買ったのかよ」
「前のやつまた壊れたんだよ」
「携帯持ってんなら時計いらねえじゃん…」
次から次へと腕時計を買い込む那智を見て、山本は呆れた。
那智の腕についている、そこそこ値段のする時計。
那智はパッと腕を戻すと、新しい時計を大事に袖の下に直した。
「別にいいだろ。腕時計が好きなんだよ」
「…那智は待ち合わせ時間とかに厳しいもんなあ…」
「山本はルーズすぎる!」
「だからって30分前集合はねえだろ…バカじゃねえの?修学旅行じゃねえんだから」
「その修学旅行に寝坊して大騒ぎさせたやつは誰だ?!ちなみに32分の遅刻だった」
「…よく覚えてんね、そんなの…」
山本ががっくりと頭を垂れる。
那智は買ったばかりの時計を見て「あ」と声を上げた。
「どした?」
「時間ズレてる……」
昨日確かにちゃんと合わせたはずなのに。
ネジを回しながら那智は苦虫を噛み潰したような顔をする。
「また壊したのか?」
「困る。おととい買ったばっかだぞ?」
「お前、時計に嫌われてんじゃね?」
それは那智も薄々そうではないかと不安になっていた。
(買ったばっかなのに……ほんとに嫌われてんのかも…)
もしまた自分の体に何かが起きたら…と思うとすっかり授業に集中がてきずノートもろくに取れなかった。
「最悪だ……」
「なんか今日調子悪いなあ?大丈夫か、那智?」
「微妙……っておま!!食うの早ッ!!!」
「そうか?」
すでに空っぽの弁当箱を前にして、ケロリとした顔で言う山本。
那智は腕時計を確認する。
「まだ三分しか経ってねえのに…どんな口してんだよ」
「お?それ新しい時計?」
「おぁっ!?」
グイ、と腕を引っ張られて那智はイスから落ちそうになる。
山本が目をつけたのは、那智の手首に巻かれた時計。
「お前また腕時計買ったのかよ」
「前のやつまた壊れたんだよ」
「携帯持ってんなら時計いらねえじゃん…」
次から次へと腕時計を買い込む那智を見て、山本は呆れた。
那智の腕についている、そこそこ値段のする時計。
那智はパッと腕を戻すと、新しい時計を大事に袖の下に直した。
「別にいいだろ。腕時計が好きなんだよ」
「…那智は待ち合わせ時間とかに厳しいもんなあ…」
「山本はルーズすぎる!」
「だからって30分前集合はねえだろ…バカじゃねえの?修学旅行じゃねえんだから」
「その修学旅行に寝坊して大騒ぎさせたやつは誰だ?!ちなみに32分の遅刻だった」
「…よく覚えてんね、そんなの…」
山本ががっくりと頭を垂れる。
那智は買ったばかりの時計を見て「あ」と声を上げた。
「どした?」
「時間ズレてる……」
昨日確かにちゃんと合わせたはずなのに。
ネジを回しながら那智は苦虫を噛み潰したような顔をする。
「また壊したのか?」
「困る。おととい買ったばっかだぞ?」
「お前、時計に嫌われてんじゃね?」
それは那智も薄々そうではないかと不安になっていた。
(買ったばっかなのに……ほんとに嫌われてんのかも…)


