こうやってyasuさん曲作ってんだー。

すごいなー。
さすがプロ。

目にはみえない努力してるから、yasuさんはファンから愛されるんだろうな。

見てる場合じゃなかった。
まとめなきゃ。

今度は散らばってる衣類をキレイにたたんで1つにまとめなきゃ。

これじゃ、家政婦みたいじゃん。

あっ、yasuさんが使ってる香水だ。

いい香りの香水だなー・・・。

yasuさんの衣類って、基本的、黒い色が多い。

でもyasuさん、肌が色白だから結講、黒、似合うんだよね。

あっ、yasuさんの飲みかけのペットボトルの水だ。

こうゆう物って、ファンが喜ぶんだよな。

私、さっきからyasuさんのことばかり考えてるよね?

yasuさんの部屋にいて、yasuさんの私物片付けてるからかな?

でも、今は、それでいいよね。

じゃないと、私自身が耐えられない。

今の私は、逃げてるって、わかってる。

けど、今の私はそれしか出来ない。

ここで立ち止まってしまうと、私が私らしくいられない。

あれ・・・? 
なんで、涙なんて流れるんだろう?

もうー流れないと思ってたのに。

私って、こんなに弱かったっけ?

年齢のせいにする訳じゃないけど、キツイ。

こんなところyasuさんに見られちゃいけないって、わかってるけど・・・。

溢れ出てくる涙が止まらないよ。

弥生は声を殺しながら泣いていた。

そんな矢先、コンサートを終えたyasuが部屋へと戻ってきた。

あれ・・・?
弥生ちゃん、どこだ?

yasuは部屋の中をくまなく探したが弥生の姿を見ることはなかった。

ベッドルームの扉が少し開いてることに気づいたyasuは隙間から部屋の中を見た。

声を殺し泣いてる弥生の後姿に目が止まった。

yasuはいてもたってもいられなくなり、何も言わず弥生を後ろから抱きしめた。

弥生は抱きしめられた腕の中から離れようとした。

けど、yasuの腕の中からは離れることが出来なかった。

「yasuさん。
離してください」

「いやや」