「なんで俺が『Answer』書けたかわかる?
 弥生ちゃんが俺に教えてくれくんだよ。
人を好きになる気持ちや人を愛する気持ちを。
今までの俺じゃ考えられなかった。
こんな俺でも好きになってくれる人がいるってことを。
それがどれだけ大切で大事なことかわかった」

「雄祐君ー・・・」

「だから・・・。
俺と一緒に福岡に帰ってくれない?」

「え・・・?!
ちょっ、ちょっと待ってよ?!
急に言われても困る。
雄祐君と一緒に福岡に行っても住む所なし、仕事も決まってないじゃん?! 
それに今そんなお金ない。
てか、この私のアパートのこともあるし、雄祐
君と一緒に行くことなんて出来ないよ!!」

「住む場所も仕事も決まってるから心配することない」

「はぁ?!」

「住む場所は俺の自宅で、仕事は俺の仕事を手伝えばいいんじゃない?」

「えっ?!」

「てか、俺、眠くなったから寝ていい?」

「はぁ?!」

「ってことで、明日、メンバーみんなと俺で福岡に一緒に行こうね」

雄祐は安心したように弥生の自宅で寝てしまった。

弥生は呆然としていた。

明日メンバーと雄祐君と福岡に行く?

住む場所は雄祐君の自宅?!

仕事は雄祐君の手伝い?!

何がなんだかわかんない!!

この展開の速さは何?!

なんでこうーなるの?!

ってことは?!

雄祐君の実家で同棲?!

雄祐君の部屋でこれから一緒に生活するの?!

仕事は雄祐君の手伝いってことは?!

メンバーとも会うってこと?!

マジっすかーーーーー?!

弥生はいっすいも出来ず翌日の朝を迎えた。

雄祐のスマホが鳴り起こすがなかなか起きなかった。

雄祐は寝ぼけたまま言った。

「俺のかわりに電話に出て」

「はぁ?! なんで?! どうして?!
雄祐君の携帯じゃん?!」

雄祐はまた寝てしまった。

弥生は雄祐の携帯を手にしながらも迷っていた。

いつになったらこの着信切れるんだろう?

ずーーーっと鳴ってるよ。

やっぱ、出なきゃまずいかな?

でもなー・・・。