雄祐は少し戸惑いながらもインターホンを2回鳴らした。

音に目が覚めた弥生は部屋の明かりをつけ除きあなから玄関先を見ていた。

男の人?

こんな時間にくるなんて誰?

弥生はチエンをしたまま玄関を開けた。

「雄祐君?!」

「こんな夜中にきてごめん」

弥生はチエンをはずし雄祐を部屋に入れた。

「てか、急にきてどうしたの?!」

「今日ライブにきてたよね?」

「うんー・・・」

「なんですぐ帰ったの?」

「雄祐君、忙しそうだったから」

「あのさー・・・」

「何?」

「今まで連絡しなくてごめん」

「別にいいよ。雄祐君、忙しいと想うから」

「日記送ってくれてあいがとう」

「私が雄祐君に出来ることはそれぐらいだからさー・・・」

「ねえー弥生ちゃん」

「ん?」

「俺、弥生ちゃんに自分の気持ち、ちゃんと言ってないし伝えてない」

「雄祐君の気持ち、わかってるからいいよ」

「え・・・」

「私のこと、なんとも想ってないでしょ? 
だから今まで連絡してこなかったんでしょ? それが雄祐君の気持ちなんでしょ? 
今日はそれを伝えにきたんでしょ?」

「弥生ちゃん」

「何?」

「俺の話、ちゃんと聞いてくれる?」

雄祐は話始めた。

「俺、弥生ちゃんと出会ってから変わった。
弥生ちゃんと出会うまでは俺なんかって想ってたし、自信もなかった。
けど、弥生ちゃんはそんな俺をいつでも大切に想っていてくれた。
俺が想う以上に弥生ちゃんは真っ直ぐぶつかってきてくれてた。
それが俺にとってどれだけ嬉しいくて救われたことか、弥生ちゃんには分かるよね?
じゃなきゃ今日のライブには来なかったはずだよね?」

「雄祐君ー・・・」