yasuはリビングのソファーに腰を下ろした。

佐々木プロデューサーが弥生の知り合いだとは思わんかった。

でも・・・。

弥生の近状が知れてよかった。

まだ雄祐も弥生も一緒になってないんやな。

振り返ってみると懐かしい。

弥生とここで一緒に生活したことも・・・

俺が弥生に恋したことも・・・

全てがここに残ってる。

俺の中にも同じように残ってる。

この思いだけは・・・

俺だけの大切な思いや。

なんか・・・

久しぶりに弥生の声が聞きたい。

yasuはスマホを手に持ち弥生に電話した。

「はい。もしもし?」

「相変わらず優しい声してんなー」

「yasuさんー」

「元気にしとったか?」

「うん」

「弥生の声が聞きたくなって、電話したんや」

「そうー・・・」

「雄祐とは、どーなんや?」

「うんー・・・」

「どーしたん?」

「今、愛知県に帰ってきてる」

「なんでや?!」

「いろいろとあってね・・・」

「そうーなんか・・・」

「うん。
yasuさんは元気にしてた?」

「まーな・・・。
せや、今度ツアーで東京、名古屋、福岡回るんだわ」

「そうーなんだ・・・」

「でな、今回のツワーの総合プロデューサーが聞いて驚くなよ」

「うん」

「佐々木真里っちゅう女なんよ」

「はぁっ?!」

「弥生の友達なんやてな」

「まぁー・・・」