「雄祐と弥生って、結婚したんかな?」

「どーでしょうね・・・」

「弥生のウエディグ姿、見てみたかったなー・・・」

「yasuさん」

「ん?」

「もし姉さんが結婚することが決まってるなら、私のところに招待状が今届いてるはずなんですけどねー・・・」

「佐々木さんのところに今だ届いてないん?」

「はい」

「ってことは、今だ弥生は結婚してないってことなんやな」

「でしょうね」

「じゃー雄祐ともどーなっとるか、わからんちゅうことやな」

「ですね。
もしかしたら、別れてるかもしれないし」

「そーやな・・・」

「yasuさんは姉さんに思いって、残ってないんですか?」

「せやなー・・・。
残ってないって言ったら、嘘になるんやろうな」

「ってことは、yasuさんもまだ姉さんのこと、思ってるんですね」

「せやなー・・・。
俺にとって弥生は1人の女やったからなー」

「yasuさんー・・・」

「そやけどー、俺は弥生が一途に雄祐のことを思っとる気持ちが好きやった。
それは今でもかわらん。
雄祐が弥生を一途に大切に思う気持ちも、俺は
好きやった。
あの2人の思いに、俺はかなわんって始めて思いしらされた。
けど、こんな俺でも、2人の幸せを願うことが始めて出来たんよ。
雄祐と弥生には何があっても、一緒になってもらいたいと、思ってるんよ」

「yasuさんも姉さんに少し影響されたんですね」

「影響どころですむ言葉とはちゃう。
弥生はこんな俺に、人を思い愛することを教えてくれた、ゆいつの女なんよ」

「yasuさんー・・・」

「佐々木さんやて、弥生がどんな女で、どんな人間か、わかってるやろ?」

「はい」

「弥生は、ホンマに人間らしい人間で、女の中の女なんよ。
俺は弥生に出会えたことを感謝してる。
弥生に出会えてなかったら、人を思い愛することも、人の幸せを願うことも思うことも知らずに生きてた。
自分だけの幸せを願い考え生きてた。
それをこんな俺に気付かしてくれて教えてくれたんは弥生1人だけなんよ。
だから俺にとって弥生は、今でも、1人の女として大切なんよ」

「yasuさんー・・・」

「せやから、俺は、今更、雄祐から弥生を奪おうと思わん。
2人の幸せを、1人の人間としても男としても願いたいと思ってるんや」

「そうーなんですかー・・・」

「せや」

「姉さんもyasuさんにそう思われて幸せですね」

「そうーなんかなー?」

「私はそう思いますよ」

「佐々木さん・・・」

yasuと真里は話しを終え互いの家へと帰った。