あれから
俺達は朝も帰りも喋りもしなくなった

無くならないのは
あいつを目で追ってしまうくせ、

………さぼろ

「はぁ〜」

階段を登る途中で

「ちょっと待ちなさいよ!!」

「あ?」

「ちょっと来て」

「あ、ちょい待てよ!」