好きでした。【短編】



陸君は、ニコっと笑った顔を元に戻し、

桜からちょうど見えない場所に立ち、
此方を見ながら、

《バーカ。》と口パクで言ってベロを出してまた此方を睨みつけた。


っな……、このガキャー…。‼︎


結局、その日はデートは邪魔ばかりされ俺にとっては、なんとも言えない1日になった。

俺の彼女の従兄弟の陸くんは、とんでもない、小悪魔で、俺の“強敵”だった。


《おまけ2》END*