「あっ、おい」

不敵な笑みはヤツの顔から消えて焦っていた。

ふん、ザマァ。


こんなことを思っているからきっと誰からも好かれないのかもしれない。



彼氏が出来ないのかも知れない。

あたしは彼から下りようとして体のバランスを崩した。


「きゃっ」

視界が反転した。


「春瑠っ」


とさっー・・・

「だめですよ。危ないな。」