秘蔵っ子の憂鬱※タイトル変更


「課長!
私の新入社員の担当を変えてください!
そうでなければ、
私を教育係から降ろさせてください!
せめて圭一郎の方がいいです!」

「かなちゃん、
とりあえず落ち着いて。
冷静に考えて。
かなちゃんはもう先輩なんだよ?
それに一度引き受けたことを途中で投げ出すの?
もう大学生じゃないんだよ?
圭一郎くんはかなちゃんの大学の後輩みたいだし、
会社の中でも誰と仲が良いとかは
誰にでもあることだけど、
仲が良い人としか仕事をしないなんて、社会人には無理なことだよ。

かなちゃんはいいこだけど、
ちょっと性急すぎるところがある。
かなちゃんのいいところは何にでも挑戦して、根気強くできるところじゃないの?
今、遠藤くんのいいところ、いくつ言える?」

もう、これは私の負けだ…
ちょっとむすっとして答える。

「…爽やか、背が高い。…」

「外見的特徴だけだね。」

「わかりました。
私の個人的なわがままを申してすみませんでした。仕事に戻ります。」

一礼して課長室を出る。
何で私がヒラで真季さんが課長なのか、
そんなの言わずもがなである。

よって、私がいかに言い募っても課長にはかなわないのだ。