私を実の姉のように慕ってくれていて、とても仲が良かった。紘子ちゃんの笑顔で少し心が癒される。


南谷家の人達はとても優しい。


気持ちがぐらつきそうになるけれど、別れる決意は揺るがない。


ここでふと思う。


こんなに良くしてくれた家族なのに、突然別れる事になったら私の事嫌いになるだろうな。
浩輔が悪いのに、大好きな家族なのにそれは嫌だ。


・・・悪く思われたくない。だから、別れる理由を紘子ちゃんには話そう。


そんな事を考えた。


家で浩輔母と紘子ちゃんと一緒にテ-ブルで話す。


正直助かった、今は二人でいたくない。


私達の間に気まずさはあったものの、周りのお陰もあってだんだん普通になってきた。


突然、浩輔母が、


『いけない。買い物に行かないといけなかった。お米買うから浩輔着いてきて。』


渋る浩輔を引き連れて浩輔達は買い物に出かけた。


思いがけず、私と紘子ちゃんは二人きりになった。









『あのさ、紘子ちゃん聞いて欲しい事があるの。』