20100228-Anniversary-

悲しくて、悲しくて・・・理由があるなら聞きたくて。


『ごめん、サ-クルの友達には彼女と会うこと言ってなかったから。』


・・・は?


『・・・一緒にいるなんて言うの恥ずかしかった。』


・・・はぁ?


『妹って言われた私の気持ち分かる?』


振り返れば、困ったような浩輔の顔。・・・それでも今日は止まらない。


『恥かしいって、彼女といることが?それっておかしくない?』


もしかして、って思ってた疑問。


『・・・いつも地元で会うのも変だよ。
いつ大学の友達に会わせてくれるの?もしかして、彼女がいること隠してるんじゃないの?』


その瞬間、浩輔の顔色が変わる。


『・・・今から、もう一度電話して彼女といたって言えば良いんだろ? 』


溜息をついて、少しうざそうに続ける。


『それで、納得するんだろ?』


浩輔の声のト-ンが低かったので、怒らせてしまったと分かる。


今日は彼の誕生日なんだから機嫌悪くなったら駄目だ。
折角久しぶりに会えたのに喧嘩別れしたくない。


『・・・別にそこまでしなくていい。』


聞きたいことは山ほどあったが無理やり自分の中に押し込め納得させ、この後の私は気丈に振る舞った。