次の日


『陽菜~…昨日浩輔と電話したよ。』


有美が笑顔で話しかけてきた。


『有美、ベル友になったよ。』


昨日のやりとりを私も説明した。


『陽菜の事かなり気に入ってたみたい。』


自分のベル友であることを完璧に忘れている有美。・・・なにやら楽しそうだ。
むしろ私と南谷さんが上手くいけば良い的な感じの言い方だ。


『でも、有美のー・・・』


『あー!!そんなの気にしなくていいから。
最初から浩輔は陽菜に夢中だったから。』


『え?』


嘘?


『え?気付いてなかったの?
部屋に入る前に陽菜をみて可愛いって絶賛してたよ。だから、私が気を利かせてマイクを独り占めしてた訳。』


全く知らなかった事実を聞かされて、驚いたけど嬉しかった。






それから南谷さんとは毎日ポケベルで連絡を取り合っていった。