【暁】



純くんと星を見た。




ほんの一時の、小さな幸せ…。





でも、その幸せは長くは続かなかったんだ。





次の日、実夏のメール攻撃に半ば疲れ気味だった。




今日は日曜日。





私には一人娘がいる。





私の大切な宝物。





そんなこと言う資格はないかもしれないけど、私は娘が全て…。



小さなその体で私を優しく抱き締めてくれる。




何度も救われた。




でも、私は自らその宝物を傷つけてしまったんだ…。



ごめんね…。




こんなママを許して…。





ママにはあなたと同じくらい大切なヒトがいるの。





でもね、それはパパじゃないんだ…。





でも、ママはあなたを決して手放したりはしないよ。




だから、安心して。





ママの腕でゆっくり眠ってね。





あなたが起きた時、ママはあなたを笑顔で迎えるよ。




だから、今だけは…




あなたの小さな体で泣いてもいい?





弱虫なママを守ってね。