会場はお洒落なレストランを貸し切っての所だった。 美味しそうな料理がズラリと並ぶ、立食パーティー。 こういう場所に慣れていない私は、子供のように、はしゃいでいた。 『ねぇ、実夏!美味しそうだよ!何食べようか!』 社長の挨拶そっちのけで料理やワイン、シャンパンを選んでいた。 あいつが、私を見ていたのも知らずに…。