抱いて、抱かれて、堕ちて、溺れる。




入院して1週間が経ったある日。





娘が病室に遊びに来ていた。





子供は親の些細な変化にも敏感で、誰が話したわけでもないのに私のお腹を触り続けていた。






『ママ〜、おなかのあかちゃんげんきだよ!』




びっくりした…。






娘には誰一人話していないのに…。






涙が出そうになった。






この子は私の気づかない間に、ずいぶん成長した…。







そうだよね。






あなたはもうすぐお姉ちゃんになるんだもんね。






もし、ママがいなくなっても、あなたがしっかりと守ってあげてね…。







『ママ、どうしたの?どっかいたいの?』







『ううん、大丈夫だよ。ママ、もっとしっかりしないとね。』








『うん!はやくおうちかえろうね!』






気持ちは変わらない。







世間に冷たくされようが、私はこの子たちを守ってみせる。






こんなところで人生終わってたまるものか。







絶対に生きてみせる。