どんなことがあっても…守りたい。
純が残してくれた、大切なものを命をかけて守りぬきたい。
だから…どうか…許してください…。
目が覚めると、殺風景な部屋に寝かされていた。
左腕には点滴の管。口には酸素マスク。
目の前には…夫がいた。
悲しい顔で私を見ている…。
…ハッ。
ここは病院…?
もしかして…。
いやだ。絶対にいやっ…。
『暁。お前…。子供いたのか…。』
やっぱり。
『…お前も、お腹の子も危なかったんだぞ。』
『産むのか?』
『…産みたい。』
『その子は…俺の子か…?』
『…そ、そうよ。』
『嘘をつけ!!俺とお前は夫婦だろ!?自分の嫁さんの事は俺が一番わかってるんだ!!その子は…あいつの子…』
『だったらどうなのよ!!私は何がなんでも産むわ!!だって…私の子だもの…。今も頑張って生きようと必死なんだもの…。』
『産んでどうする!?俺は絶対に認めない!!』
『嫌よ!!絶対…』
ここまで言った後…また気を失った。

