こわい。





そう思うと、出ていけと言われたものの、この家から離れることは出来なかった…。




夫が何を企んでいるのかわからない…。




その夜は眠れなかった。




私はこの時、まだ気づいていなかった。





もう1人私に恨みを持っている人がいるということ…。




どんな時でも、朝はやってくる。




今は仕事どころじゃないけど、休むわけにもいかない。



重い体を引きずり、会社へと向かった。