『実夏…。ごめん。私、今日資料室行ってていい?』



『どしたの!?目めちゃめちゃ腫れてるよ!?何かあったの!?』




『何でもないよ?心配しないで?大丈夫だから…。』





話せない…。




話せば、絶対軽蔑される。




家の事も純くんの事も、誰にも相談なんて出来ない…。




だから、こうして…1人で泣くしかないんだ…。





資料室は厚いドアで閉められている。





私は大声で泣いた。