たった一度きりの…



最後は、穏やかに、僕達と話した。


「――凪、覚えてる?」

「何を?」

「約束」

「うん。僕が組長になるっていうのだろ?」

「そう。

ちょっと、変更があるんだけど。いい?」

「うん、いいよ。何?」

にっこりと。

最後の極上の笑み。

「わたしね、『完璧な』組織はやっぱりいらないわ。変わりに、『未来のある』組織を作って。

組織の人が幸せに暮らせて、未来を作っていける。

そんな組織」