たった一度きりの…



僕はずっと水夫のそばにいた。


そばにいて、水夫の交遊関係の広さに驚き、感心していた。



今日を迎えたこと。

悲しくないといえば嘘になる。

でも、どうしても来る別れなら、一緒にいる今の幸せを、体の隅々にまで、染み渡らせておきたい。


そう思っている。


水夫のことを最後の最後まで思って。

少しでも多くのことを知って。









この先、

『水夫のことを1番知っているのは僕だ』

と、胸を張って言えるように。