たった一度きりの…



「そ、それ…きっと『恋』っていうのよね。
わたしが体験した訳じゃなくて……知ってるだけだから、よ、よくわからないけどっ!」


恋…恋……?

僕は慌てて辞書をめくる。
―――あっ、あった。

『異性に愛情を寄せること。』……か。



「僕、君に『恋』だと思うよ」


僕がそういうと、水夫は更に驚いた。


でも、その後に少し苦い顔で、
「本当に意味分かってるの?」
と言った。



分かってるかどうかは分からなかったけど、
「分かってるし!!」と、僕は見栄を張った。