たった一度きりの…



「あ…」

水夫は、言葉になっていない声を出した。

僕は構わず、続ける。


「こないだはごめんね、水夫。
もう、僕は君が知りたいのなら、名前を付けた理由だってなんだって、言うよ。

だから、そんな顔しないで」



僕は言いたい事を一息に言い終わった。


すると、水夫がみるみる内に泣き出した。