「ねぇ。水夫?」
「………何?」
「何してんの?」
「……ん?任務」
「何のさ?」
「…………力を…抑える……道具」
何とも、間のあいた会話である。
僕は耐えられなくて、叫び声を上げた。
「ねぇ、水夫ってば!!」
やっと、水夫は顔を上げてこっちを見る。
「どうしたの?」
どうしたの?と言われても、特に用はない。
水夫はまた作業に戻った。
「ちょっと、資料庫に行ってくるね」
お昼を過ぎた頃、水夫はおもむろに立ち上がって言った。
「……ん」
水夫の部屋に、僕は1人取り残された。
もう!!何だかよく分からないけど、むしゃくしゃする!
僕は、資料庫に行く事にした。


