次の日。
俺は昨日の感情が気になりながらも勝負は勝負だろって事で、
さっそく行動に出た。
「斎藤ー」
「はーい…って、え!?」
「教科書貸してくんね?」
「え…あぁ、うん///」
この女、斎藤茅花(サイトウチカ)が視界に入ったから適当に理由をつけて声をかけた。
「あ、たし井上く…んに教科書貸しちゃっ…たあ//////」
「いいな~茅花!!!」「ズルいよ!!!」
斎藤とか周りの奴らがなんか言ってるけど、知ったこっちゃない。
「…でも井上くん、いっつも迩音ちゃんばっかりだったのにどしたんだろ……」
「きっと迩音ちゃんより茅花の魅力に気づいたんだよ!!!」
はあ?
一回声かけただけで調子乗りすぎだろ。
迩音に勝つやつなんかいねえよ。