今日も朝から私の嘘が始まる。
嘘で始まり、嘘で終わる日々。
もうこんな生活はうんざりだ。
でも…

私は嘘で出来ている。

お母さんに嘘の笑顔で

「おはよう」

お母さんは本当の笑顔で

「おはよう」

本当の笑顔は眩しすぎる。

とても私には出来ない笑顔。

お母さんが羨ましい。

私なんていなくなれば…

いや、もともといない存在だったのだからいてもいなくても同じか。

いきなり出てきた私。

あーあ。

本当の私を知らなければ楽しいことばっかりだったのかな。

なんで気がついちゃったんだろう。