バスケ部の絆も深まって、風歌も、昔の可愛い風歌に戻った。全校生徒に謝って、お母さんにもはっきりと今までのことを言った。

あたしは、そんな風歌を、姉として支えたい。そう思った。

「しぃちゃん!」

「風歌。」

風歌は、前の時に比べられてる。

つまり、瞳が表に出ていた時のこと。

それが尾を引いているのか、悪口は言われてないけど、やっぱり嫌な目つき。

「しぃちゃん、今日はお母さんいないんだって!私先に帰るね。」

でも、あたしはこっちの風歌の方が断然好き。あたしをいじめないからとかではなく、本当に、心から好き。


「わかった。」


「時雨ーっ♪」

叫んでやってきたのは、

雪歩先輩。