「ぁ、あのみなさん。」
風歌ちゃんがいつもと違うことにみんな戸惑っている。
「私、嘘をつきました。倫先輩は、しぃたん…お姉ちゃんのこといじめてなかったのに、襲ってなかったのに私がみなさんを倫先輩をいじめるようにし向けました。本当にごめんなさい!」
少しざわざわとなる。
「倫先輩…本当にすみませんでした!」
みんなの前でもう一度俺に謝る。
「これから気をつけような。」
俺は一言そう言った。
その言葉にいい返事をする風歌ちゃん。
「倫先輩が許したなら、俺らも許すしかないっすよね、部長!」
本田が大きい声でにこりと告げる。
伊藤もこくん、と頷き、陣も笑顔で笑いかけた。
「って、先輩、なんで俺も解決の時いれてくれなかったんすか⁈」
と言いながらも、疾風はニコニコしてる。
「そうだな。本田。」
ヒラ部員は驚いたらしい。空いた口が塞がっていない。
「すみませんでした!」
ヒラ部員の一人が謝り出すと、一斉にみんな謝る。
「お前らは許さん。」
疾風が、俺の代わりに答える。
「なんでっすか⁈」
みんな驚いた顔。正直面白い…。
「条件付きで許してあげようか。」
黙ってた時雨が、助け舟を出す。
その言葉に俺はとっさに思いついた条件を言う。
「風歌ちゃんを、仲間にすること。受け入れること。練習をサボってきた分2.5倍やること。」


