雨のち晴れ


「疾風、時雨は努力家か?」

「いや、どちらかといえば天才肌だ。」

「風歌ちゃんは?」
「あいつは、そういえば、夜遅くまで毎日勉強していたな。」

やっぱりか…。

きっと、最初はただの嫉妬。

なんでもできる姉に比べて自分は…

そんなところだろう…

どんなに勉強しても、勉強しても、 時雨には勝つことができない、

親は自分のことを見てくれない、

そんなところじゃないのか

「時雨のおばさん、確かかなりの教育ママだろ?」

テストの点が悪いと小遣いなし、飯抜き、更にペナルティって聞いた。

「あぁ。17:00ごろまで遊んでると、怒られてたらしい。」

全てが繋がった、


あとは、風歌ちゃん、君次第。

君は、してはいけないことをした。

でも、それは君のせいじゃない。

君の周りの環境のせい。

俺は気づいたよ。