雨のち晴れ


「疾風、時雨はあたしにつくから。疾風はどうするの。」

「俺はお前につかねーよ。しぃの味方だからな。」

きっぱりと言い切る疾風が羨ましい。

「まぁ、なんとなく想像してた答えね。時雨はしばらく学校休んでよ。私の指示に従って。」

あたしはただ頷くしかなかった。

疾風はあたしの頭を撫でる。

「お前のことは俺が守るから。」

撫でながらあたしにそう小さく耳打ちした。

「平助先輩は、どうしようかなぁ?」

「!こ、これ以上、傷つ…ける、の?」

言葉がうまくでなくなってくる。

伝えたいことが伝えられなくなってきてる。

「はぁ?当たり前じゃん。てか、どもらないで。キモいから。」

風歌は、遠慮なくあたしを蹴りつけた。

蹴られた箇所が痛い。

「しぃ、大丈夫か?風歌!しぃになにしてるんだよ!」

風歌は、ただ、ニヤリと笑ってまたあたしを蹴りつける。

「時雨は襲われたの。それっぽい傷をつけてあげなきゃ、ね?」

あはは、どうせなら、今までみたいにただ、無視されてる時の方が良かったな。

風歌がいると、ろくなことがないや…。