「ぁ、これ。ドリンク持って行ってあげて。私は着替えて、あの人たち惹きつけて帰るわ。練習続けられるでしょ?」
風歌は、俺が嫌いなはずなのに、何故か、こう言った。練習できないなんていい気味、そう言わなかった。
「あんたたちのこと、嫌いだけど他の人のことは嫌いじゃないから。」
俺は、初めて、風歌に感謝したかもしれない。
初めて、風歌が怖くなかったかもしれない。
「さんきゅ。」
「べ、別に部員のためだけじゃないんだからね⁈私を一人で帰らせる男がいるわけないでしょ。私の騎士なんだから。」
うん、風歌は、ツンデレだ。きっと、これで、人を傷つけることを平気でしなかったら本当に可愛い幼馴染になるのにな…。
「相変わらずね。」
嫌味のように聞こえる言葉に、しぃも、嫌味っぽく返す。
二人とも気が強くて、プライドが高いから、こうなってしまうのかもしれないな。


