雨のち晴れ


「そーね。由奈ちゃんを追い詰めたのは私だからね。」


「……。わかってるじゃない。」

あたしも追い詰めてるの、わかっているんでしょ。

わかってやってるんでしょ。

風歌、頭いいもんね。悪知恵は働くもんね。

「わかってやることほど面白いことはないわ。」

「でも、何で、由奈を殺したの…?」

「由奈ちゃん、私がこの高校に入るためには邪魔になりそうだったから。お姫様は一人でいいのよ。私だけで良いの。」

そっか。お姫様…か。

バカみたい。

風歌をお姫様にするためにあたしは嫌われてたんだ。
あたしは雨って呼ばれてるんだ。

「お姫様なら、もうなってるじゃない。」

「たりないわ。たりないの。疾風以外の奴ら全部、私の虜にならなくちゃね…。」

疾風以外の奴ら…?

「倫先輩、だっけ?カッコいいよね。平助先輩も。カッコよすぎでしょ。」

倫先輩と、平助…。

確かにかっこいい。

「どーやって、落としたのかは知らないけどさぁ、風歌のものにしてやるんだから。」

倫先輩たちを…風歌のものに…?

「ふざけないでっ!倫先輩たちはものじゃない!」