風歌は、確かに可愛いけど、性格最低なことをわかってない。
ダメだね。
「じゃぁ、風歌行きますねっ?」
「頑張ってねー!」
なんなんだ。あいつらは邪魔しにきたのか。
それとも、風歌とあたしを比べにきたのか。
「時雨、風歌、やっぱ、チア部はいる。」
「チア部ないわよ。ダンス部ならあるけど。」
「それ、ダンス部はいる。マネージャー、めんどいし。」
やっぱり部室では本性を出した。
うん、さすが風歌。
隠すのだけはうまい。
「風歌には、スポットライトの方がお似合いよ。」
「そ、ありがと。」
あたしは、また、ドリンク作りに戻る。
「なに、手伝ってくれるの?」
「あんたは嫌いだけど、他の部員嫌いじゃないし、少しくらい手伝ってあげるわよ。」
これが風歌の、頭のいいところだ。
よく、“夢小説”であるような、仕事はすべて任せて自分は応援なんてバカなことしない。
あくまでも、ばれにくくやるのだ。
仕事に関しては完璧にこなす。
ネイルなんかしないし、
化粧も薄い。
けして、ミーハーに見えない。


