「あぁ、わかってる。」
さてと、帰らなきゃ。
これ以上いるともう一度疾風と1on1をしてしまいそうだ。
「帰るか。」
「うん。風歌、待たせてるしね。」
「結局早く寝ろって言った俺が一番遅く寝るわけか…」
「自業自得。先に相手しろっていったのはそっちでしょ。」
そうだなって、笑ってくれる。
その笑顔だけで今はいい。
「しぃちゃん、帰れる?」
「うん。ごめんね、風歌。」
あともう少し。もう少ししたらきっと気持ちを伝えられる。伝えても大丈夫な時が来る。
それまで我慢するしかないんだよね。
「しぃ、明日な。」
「うん、明日。」


