毎日しっかり練習した。

毎日しっかり食べた。

毎日共に生活をした。

一緒にクタクタになった。

一緒に泣いて、笑って、

もう、これからは進んでいくしかない。


「明日から全国大会だ。長い間、合宿お疲れ様。今日はこのままここに泊まって、明日直接会場に行って、一度学校に戻ってから、家に帰るという流れになる。今日のうちに荷物、戻せよ。しぃと、風歌は、今日と同じように、頼む。」

これが大会前の最後の練習だ。もちろん、勝ち進めば練習はあるだろうけど、少し違う。これが終わって引退する先輩だっているだろう。冬まで部活に参加する先輩もいるだろう。

去年は、何人か引退してた。

「先に行っとくけど、俺ら全員、冬まで残るからな。別に成績悪くないし。」

だから、最後じゃないから。と、笑っていう。

「部長とかそういうのは二年に任せるけど、基本的には変わんねーと思うから、よろしく。」

なんだ、残るんだ。いるんだ。

ちゃんと、ギリギリまで残ってくれるんだ…。

「まぁ、どちらにしろ、今目の前の大会に集中しろ。それができないやつが勝てるわけねぇ。」

疾風の言葉に、みんな大きく返事をした。どちらにしても、こうやって疾風が仕切っていた日々は今日でなくなってしまうんだ。