「さっぱりとさせるなら…冷奴とかがいいけどあわないよね…」
「まぁ、マリネと行っても酢の物な訳だし、冷奴でいいんじゃない?」
さっと決めた献立を黙々と作る。
「風歌は?」
「ドリンク作り。ぁ、後でりんご剥いといて。」
話しながらも手は休むことなく動く。
「風歌にも作るの手伝わせなさいよ。そうそう、今日夜の練習終わる頃にお父さんいないから、私が車で来るから。」
歩いて帰れる距離とはいえ女だけでは危ないので、女だけのときは車で行くようにってお父さんが言ってたからねー、なんて行ってるのを聞き流しながらも、うん、とだけ頷いておく。
「本当はなるべく火を通したいけど…これも仕方ないよね…豆腐は昨日買ってきたばかりだし、配膳の時に切って入れようかな…」
「そうした方がいいかもね。はい、タコときゅうり切ったわよ。玉ねぎは切れた?酢はどこ?」
やっぱり、お母さんは、早い。さすが毎日してるだけある。


