「しぃちゃんごめん!遅くなったよね?」
「大丈夫よ。ジャグ用意してくれる?」
「ぁ、うん。」
それぞれ、あたしはドリンク作りの続きとタオルの用意、風歌はジャグの用意をしながら無言で過ごす。
なんの言葉も鼻歌も独り言すらこの空間に存在しない。
選手たちのピリッとした空気がここにも入り込んでいるように。
「しぃちゃん…もうすぐだねもう
「…そうね。すぐだわ。」
運命が決まる。
あたし達は試合にも参加しない。ベンチにいるマネージャーはあたしのみ。風歌はベンチから外れた部員と上から応援するのみ。
倫先輩も、今回は選手としてコートに行ってしまう。選手登録されながらも控えで座って一緒に応援してた時とは全く違う。
緊張と、欲、そして、焦りが脳内を渦巻いている。


