風歌の言葉に頷いて任せてしまう。
風歌はもう少し寝かせてあげなくちゃ。
昨日の夜も全然眠れなかったみたいだし。朝も早いし、体調を崩されたらこまるのは、選手だけじゃない。私も、監督もだ。
「はぁ…」
ついため息が出てしまい、慌てて周りにバスケ部員がいないことを確認する。
よかった。いない。
「頑張らなきゃ。」
みんなが頑張ってるから。あたしだって頑張らなきゃ。
みんなのためなら頑張れるなんて、綺麗事にしか聞こえないかもしれないけれど、それでもいい。
それがあたしの頑張る理由になる。
部室に入ってドリンクを作るのも、タオルを選択するのも毎日同じ作業で。
嫌になるかなんて言われたら、そうだと頷いてしまいたい。


