雨のち晴れ


それぞれが返事をして、また、全員で集まる。

対戦相手についてだったり、作戦だったり話しながら、ゆっくりと体を休める。

「ミーティング終了。あとは、汗を流してゆっくり寝てくれ。朝は6:00から練習開始。8:00朝食。解散。」

監督の声に、返事だけが響いた。

「時雨と風歌は、」

「お父さんが迎えに来てくれるよ。」

疾風の問いにニコニコと答えている、二人。

「そうか、じゃあ気をつけて。」

「大丈夫!」

夜中までかかって、結局泊まらずに帰るって、親にも迷惑だよな…

「姫島。平澤。24:00までに必ず眠らせろ。俺はこいつらを正門まで連れてくから。」

「か、監督、大丈夫ですから。」

遠慮する2人に少し含んだ笑いをする監督に疑問を覚える。

「正門を開けれるのは教師だけだからな。帰れなくなるぞ。」

「ぁ、」

今気づいたとでも言いたそうな風歌と、お願いしますと頭を下げる時雨。

今年の合宿は、たった今始まったばかりだ。