雨のち晴れ



ごちゃごちゃ考えてるまま、練習時間は過ぎていく。

「クールダウン!」

疾風の声が響く。

もうそんな時間か。

「先輩。無事終わりましたね。」

本田がそう言ってボールを片付けに行く。

終わってたのか……

「倫、ボーッとすんな!」

クールダウンにゆっくりとストレッチをして、合宿所の食堂へと急ぐ。

ミーティングに遅れると厄介だ。

「お疲れ様です。」

風歌と時雨がタオルを配っている。俺も手伝わなきゃと、ふらふらと寄っていくと、佐倉に座らされた。

「風歌、手伝うよ。」

「祐樹は、選手なんだから、座って大人しくしてて!体冷やしちゃダメだよ!しぃちゃんの受け売りだけど。」

最後の言葉さえなければ決まっていたのにと思っていたら思いがけず笑いがこぼれた。

夕飯の時みたいなはしゃぎ方はできないけど、思いがけずというのもいいのかもしれない。