「今言ったのが完璧にできるようになったら、次はレッグスルーとか、ノールックパスとか、アリウープパスとかの練習ですね。」
嫌な顔を浮かべても、文句は聞きません、というような顔で見られるとなんとなく、反論はできない。
「先輩、早くやりましょうか。じゃないと、終わりませんよ。」
ボールに対する執着心だけじゃやっていけない。俺がパスをしなきゃいけない展開も、俺がパスをもらう展開も、両方ありえるんだから。とは思っても、パスはやっぱり苦手だ。
「いくら個人技を極めても、パスもできないなら試合には出せません。平助を出します。」
……負けたくねぇ……
誰にも負けるつもりはないけど、負けたくねぇ……


