「先輩、パス練に切り替えます?」
「ぁ?今何時?」
「21:00です。早めに切り上げるってことは22:00切り上げだと思うんで、」
ん、とだけ返して、場所を移動する。
「パス練といっても、適当に取りにくいやつ出してくれ。それを全部取れるようにする。」
「そんな無茶苦茶するんですか⁉︎」
「ダブルマークされた時、いかにうまくパスが出せるかをしたいんだけど、無理そうだしなー。」
「それを想定した練習して意味あるんですか……」
ダブルマークが付く可能性なんて分かるわけはないけど、念には念を。
当たり前のことだ。
「倫先輩は、基本的にパスがめちゃくちゃなので、普通にパス練してください。チェストパス100回、バウンド100回、ショルダー100、オーバーヘッド100これを、連続でできるようになってください。」
「え、暇じゃんそれ。」
「基本ができないのに、応用はできません!」
いつの間にか来ていた時雨に反論すると正論が返ってきた。
本田は笑ってる。


