風歌の言葉にはぁーと、深いため息をついて、
「食うよ。」
とだけ言って無理矢理口に入れる。
キツい。あれだけゲームして走ったあとにこれはキツい。
「疾風、廊下掃除終わったよ。」
いつのまにか時間は経っていたらしい。しぃだけ戻ってきた。
「残りのみんなは掃除してから来るって。ぁ、お風呂は、お湯沸かしてあるからいつでも入れるよ。でもどうせ、練習後にも入るよね?」
「そうだなー。入ると思う。」
「じゃあ、練習後はシャワーだけでよろしく。お湯、冷めちゃうと思うから。」
ただの業務連絡をして、しぃは、部員の食べ終わって集めてある食器を集め出す。
「しぃ、飯は?」
「ん?監督たち待ってるからその間に食器洗っとこうと思って。」
終わらせられることは先に終わらせなきゃねー、なんて笑いながら手際よく洗っている。
俺も手伝おうか、といえば、体を休めて、と返される。
「ぁ、あと、倉橋くん。食べ過ぎは禁物だからね。」
「…っす。」
まだ食べ足りないって顔をしながら完食した皿を流しへと持っていく。
「ご馳走様でした。うまかったっす。」
「それはよかった。ほら、倉橋くんお風呂行っておいで。」
「っす。」
食堂には俺としぃしかいない。
とはいっても、あいつは皿洗ってるし、俺は飯食ってるしで離れた位置にいるけど、この空間はなんだか、安心する。
「腹減ったー!」
と叫びながらやってきた平助に睨みを効かせるまであと2分。


