「はい、佐倉くん、平助、雑巾。」
練習も終わり本当なら夜休憩の始まりの時間の18:00。
佐倉と、平助のチームが全敗で、掃除決定。
「ぁ、18:30までに全部終わらせないとお風呂の時間なくなっちゃうから頑張ってね。」
しぃがさらりと、鬼のようなことを言う。
「風歌が食堂にいるからここの見張りはあたしに任せて、疾風も食べてきて。さすがにトイレ掃除は監督が見張ってくれるらしいし、あたしは後で監督とご飯食べるからさ。」
というしぃの言葉に甘えることにして俺は食堂へと急ぐ。
しぃの怒声は聞かなかったことにしよう。
「ぁ、疾風にぃ、今、ご飯よそうね。座って!」
「いや、自分でやるからいいよ。」
食事途中の風歌を制し、自分でつごうとするのを倫に制される。
「量、少なくつぐと困るからな。俺がよそってやるよ。」
「な、倫!」
俺の考えは丸見えだったらしい。
「おい、それ、風歌がよそうより絶対多いだろ!お前らのより量多いだろ絶対!嫌がらせか!!」
「はー?部長様が食えねぇってか?」
絶対こいつ、楽しんでやがる…


