雨のち晴れ


「姫島、ゲームするぞ。」

監督がやってきた。もちろん監督が審判を務めてくれる。続くようにしてしぃと風歌も入ってくる。

「チームは分かれてるよな?」

はい、と頷いた。

全員の能力が活かせるようになんて分け方はしてない。

スタメン以外は適当に分けた。

「5チームの総当たり戦で、10分ずつ。1番負けたチームはペナルティで掃除だ。時雨、時計頼む。風歌は得点板。」

「はい。」

二人は返事をして動き出す。

「最初は姫島対倉橋。」

俺が一番最初か…

「試合中、姫島、赤、倉橋、白。」

始まる。俺は誰にも、負けたくない。

絶対に誰にも負けない。全国制覇するまで、誰にも負けられない。