雨のち晴れ


朝は個人技をメインにドリブル、シュートをやってきた。

「次、ランパス!」

「はいっ!」

ゴール下に2人ずつ並んでパスをしながら走ってシュート。

人数が多いため二つのコートに分けて行う。

何周かやったら、今度は一人ディフェンスを置く。

どんどん人数を増やして最終的にはは3on3になる。

「…オールコートで3on3!3分間で負けたチームはダッシュ10本。もちろん、引き分けも同様。延長戦はしない。」

普通ならハーフコートだが、体力をつけるためにもオールコートでやってみる。体育館が二面あるからありがたい。

「しぃも、風歌もいないから…倫!悪い、3分セットしてくれ、」

「りょーかい。」

倫がセットしたのを見て、そのまま始める。

とりあえず3人ずつ順番に並んでるから、その列の人が仲間。

「おっしゃ、守りますよ!部長!」

「お、おぅ。」

それにしてもなんだこれは。俺のチームは俺、平助、佐倉の低身長なのに対し、相手である、陣たちは、陣、本田、暁の高身長。

「勝負になるかな?」

「なるだろ。疾風だぞ相手。」

「平助、佐倉。上からのパスに気をつけろって言いたいけど、あいつらドリブル技術もすごいから、全てにおいて気をつけろ。」

さすがにダッシュ10本はやりたくない。

「行くぞー。スタート。」

倫のやる気のなさそうな掛け声とともに、スタートした。