なんとか、全員完食して、30分休憩する。休憩といってもダラダラしてるだけではない。
「しぃー、手伝うことあるか?」
「ううん、大丈夫だよ。」
マネージャーは誰よりも休む時間がない。誰よりも長い間、立ち仕事だ。
「あ、ねえ、あたしたち、ここ片付け終わったらお風呂場洗ってくるんだけど、お手洗いとロビーと廊下はペナルティで掃除させるんだよね?」
「おぅ。」
「じゃ、廊下とロビーは、掃き掃除だけしておくから、雑巾掛けしてもらっていい?」
「ん、了解。」
俺の言葉にしぃは、少し微笑んで、また仕事に戻っていった。
「15分前、体育館に移動すんぞ!」
少なくとも15分前には体育館に移動し、軽くアップをしておかないと、食べすぎた腹でいきなりは運動なんかできない。


